第5回・・・任天堂の復活

 と、タイトルには謳っていますが、正確には任天堂の繁栄の永続です。
 一時期FCがソフトの氾濫で落ち目になったことがあったのはお話しましたが、
 結局それ以上のビッグタイトルが生まれていているので、没落にはならずにいた
 ということです。

 しかし、任天堂帝国を脅かすライバルがまたもやあらわれました。
 天下のNECがゲーム業界に殴り込みを掛けてきたのです。
 約10年前、NECはゲームマシン【PCエンジン】を発売します。
 FCやセガマーク3と比べて色数や音声の点で抜きんでていました。しかも
 いままで常識であったカセットを、Huカードというカード状にしたのです。
 ゲームに対する目が肥えてきたユーザー達はもちろん飛びつきました。
 セガとNEC、日本の巨大企業2者を相手に任天堂はFCだけでは対抗できない
 ことを悟ります。

 マンネリ化の頂点に達した任天堂は遂にあらたな世界へ乗り出しました。
 【スーパーファミコン(以下SFC)】の登場です。いままで8ビットのCPU
 を使っていたFCから16ビットCPU、更に色数も比較にならないくらい
 向上したマシンを発売しました。音もADPCM(簡単に言えばサンプリング)が
 使えるようになり、格段に臨場感が増しています。
 第1弾のソフトはやはりマリオ。「スーパーマリオワールド(スーパーマリオ4)」
 (任天堂)です。SFCの売りである拡大縮小機能をふんだんに使ってユーザの
 目を飽きさせない。何度やってもおもしろいような作り。
 いままでのFCユーザは飛びつきました。あまりの売れ行きに出荷が間に合わない
 状態であったのは、みなさんも記憶にあたらしいとおもいます。

 FCによって得た認知度を一気に広めました。今では数千万台出荷しているとの
 ことですが。 

 次回第8回[NECの新製品]
     第9回[任天堂帝国中興の時代]


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