第7回・・・セガの抵抗(2)
FCとセガマーク3。スペック的にもソフト的にもなかなか魅力的なハード
なのですが、勝敗的にはFCの圧勝で終わりました。
セガとしてはもっと魅力的な人目を引くような画面を表現できないとFCには
勝てない、そう思ったのでしょうか、【セガマスターシステム】を発売します。
FCの全盛期に当たったのが不幸だったのか、1年もしないうちに廃れてしまいま
した。
間髪入れずにセガは【メガドライブ】を発売します。これは当時では考えられない
ようなスペックだったのです。まだSFCの発売される1年ほど前でしたでしょう
か。CPUはその時代に一世を風靡した【X68000シリーズ(注)パソコンです(^^;】と
同じX68000チップをつんでいたのです。これにはいままでのFCユーザ達も
驚きました。
しかし、ゲームソフト的には昔と大差なく、独自路線を行っていたのには変わり
ありませんでした。しかし、メガドライブにはちょっとした対策が練られていま
した。あまりに質の悪いゲームは出したくないというセガの意向から、ソフトを
出す前に審査を行うというのです。その審査をクリアしたものでなければ販売は
出来ないと。しかし、代わりにサードパーティー(自社以外のソフトハウスのこと)
のソフト制作も認めるというセガにしては大胆な路線変更です。ただし、基本は
セガの独自路線であり、サードパーティーはおまけに過ぎなかったのも事実です。
しかも審査といっても本当に審査したのか妖しいようなゲームの発売されており、
あまり真実みはないようです。
メガドライブの発売後しばらくしてSFCが発売されます。FCユーザは当然
SFCに移っていってしまいます。
マリオに対抗し得るキャラクターを!ということで作り出されたのが、
「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」です。青い頭のハリネズミといった風体の彼は、
メガドライブのゲームとして初登場しました。スピード感もありテンポよく進む
このゲームはメガドライブの中でもかなりの出来栄えと言ってもいいでしょう。
もう一つのメガドライブの秀作ゲームは「ぷよぷよ」(セガ:コンパイル)で
しょう。ぷよと呼ばれる物体を落として消していくという単純なゲームなのですが、
パズルゲームで対戦がこれほど熱く行われたことはかつてなかったでしょう。
しかし、どんなに頑張っても任天堂には勝てませんでした。しかしどの世界にも
あると思いますが、固定ファンという点では彼らのハートはガッチリ掴んだと
いえましょう。
次回第10回[そして土星へ]
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