第10回・・・そして土星へ

 SFCに対して、MDやMCDで対抗しましたがどうしてもダメージを与える
 ことが出来ない。スパッと割り切ったセガはついに32ビットマシンを発売し
 ます。【セガサターン(以下SS)】です。

 SFCにもCDROM接続というウワサはあったのですがどうも立ち消えた
 ようで、このままROM供給で行くといったので勝負に出たのかもしれません。

 ROMとCDROMの容量の違いは目に見えています。しかもスペック的にも
 上回っているSS。今回は勝てそうだ。

 しかし、横槍が入りましたSONYから【プレイステーション(以下PS)】が
 発売されたのです。ソフトハウスは困りました。さて、どちらに供給したら
 良いものだろうか・・・

 詳しくは第12回でお話することにして・・・

 SSとしてはSFCにも後発のPSにも負けない自信がありました。しかし・・・
 結局のところ、セガはセガだったのです。今までと変わらず独自路線を歩むことに
 なります。

 しかし、ACで大ヒットしているゲームはSSでしか出来ません。ユーザは泣く
 泣くSSを購入しました。ある人は「デイトナUSA」(セガ)のために、ある人は
 「バーチャファイター2」(セガ)のために。またある人は「新世紀エヴァンゲリオン」
 のために・・・
 しかし、いままでのセガのハードだとそのためだけに買うのはお得ではなかったの
 ですが、家庭用ハードがACにかなり近づいたのでしょう、勝っても損しない
 くらいの出来栄えに仕上がっているのです。

 おかげで、独自路線を歩んでいるセガもまたもや固定客をGETすることと
 なりました。

 そして、いま「バーチャファイター3」や「エースストライカー2」のために
 購入する人も後を絶たないでしょう。

 そういう意味で言えば今現在のセガの戦略は間違っていないのかもしれませんね。

 第14回[湯川専務の陰謀]

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