第13回・・・最後のあがき−任天堂帝国の没落−

 任天堂はPSに人気を取られSFCではやっていけないと悟ったのか、
 32ビットマシンを飛び越え64ビットマシンの発売に踏み切ります。
 【Nintendo 64】(任天堂)です。
 最初はSFCにCDROM構想があったのですが、それでは追いつけないと踏んだ
 のでしょうか。

 ハード的に他の次世代機と大きく違う点が1つありました。
 いまだにROMカセットを採用しているということでした。

 CDROMとROMカセットのメリットデメリットは次のとおり。
  CDROM  ○・・・媒体が安いので、販売価格も安くなる。
                 再プレスが早い(売り切れても再出荷が早い)
                 容量はほぼ無尽蔵
         ×・・・ロード時間が得てして長いことが多い。
                 保存(セーブ)が出来ない
  ROMカセット○・・・保存はROM内で出来る(正確にはちょっと違います)
                 ロード時間はないに等しい
         ×・・・ROMの値段に影響する。大容量のものほど高く付く
 よって、両者とも向き不向きはあるのですが、見てくれを重視するユーザーに
 とっては、ロード時間よりも見た目の美しさ、音楽の素晴らしさを取るのは
 当然のこと。任天堂は苦戦を強いられます。

 発売当初は、「スーパーマリオ64」(任天堂)で出だしは好調だったのですが、
 それに続くソフトが発売されなかったためでしょう。

 他ハードユーザの取り込みのため、SONY・セガの2社は価格競争に
 走ります。セガが10000円の値引きをすると、SONYも負けじと。
 最終的には45000円ほどもした定価が、いまでは20000円にまで低下して
 しまいました。

 遅れ馳せながら任天堂も15000円ほどに値下げしましたが上記の2社よりも
 1年ほども遅かったので、何を今更、という感でしょう。

 任天堂帝国はSFCで人気だったソフトの64化をしてなんとかユーザを取り
 戻そうとしますが・・・後の祭りのようです。CMに広末涼子を使ったり
 浜村純や水野春郎(^^;を使ったりしてますが・・・

 任天堂帝国はユーザから遂に見放されてしまったのでしょうか。
 思えば15年ほどもTVゲーム界に君臨していたこと自体が快挙であります。

 これから任天堂が逆襲を出来るのかどうかはこれからのハードにかかっている
 のかもしれません。

  [任天堂のゲーム]
       TVゲーム15
       ファミリーコンピュータ
       ツインファミコン(FCとディスクシステムが一体化したもの) 
                                                *販売はシャープ
       ゲームボーイ
       スーパーファミコン
       Nintendo 64

 あとがき

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