第11回・・・NECの新戦略−PCFXと新路線−
さて、ROM^2の発売でCDROMゲームの先駆者となったNECですが、あまり
発売数は延びません。たしかにハード自体は売れてはいるのですが、
SFCには遠く及ばない状況というのが正解でしょうか。
CDROMという大容量を生かして数々の秀作ゲームが移植されました。
ほとんどのゲームがPCエンジン化されたといっても過言ではありません。
古くはYs(イース)1・2・3やドラゴンスレイヤー英雄伝説1・2、
スナッチャー・エメラルドドラゴンなどなど・・・
随分とソフト自体が煮詰まってきてしまった末期についにあらたな爆弾ソフトが
登場します。
「ときめきメモリアル」(コナミ)です。
主人公は高校生の男の子となって憧れの女の子藤崎詩織ちゃんの告白を受けるべく
自分を磨いて行きます。文章にするとあっけないのですが、各種パラメータ表示
されているもののイベントが豊富で、誰に告白されるか分からないという設定と
自分から告白に行くわけではなく、「相手から告白される」というシチュエーション
が爆発的ヒットの原因でしょう。口コミで人気が広まり・・・皆さんご存知のとおり
すべてのハードに移植されました。
しかし、世間の風は冷たく、時代は32ビットマシンに移行しつつありました。
PSvsSSに割ってはいるようにNECは【PC−FX(以下FX)】を発売します。
ROM^2時代の後期からNECはユーザをアニメ(美少女ゲー)ファンに固定し、それに
そった販売戦略を取るようになりました。
FXでもそれは継承され、いま現在に至っています。
NECの戦略はごく極一部のファンによって支えられているといっても過言では
ないかもしれません(^^;
しかしながら結構いいソフトはそろっているんですけどね(^^;
[NECのマシン]
PCエンジン
PCエンジンSG
PCエンジンシャトル
PCエンジンCDROM^2
PCエンジンGT
などなど
あとがき
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