脳汁たれる瞬間

脳汁って何?って思う人もいるだろうけど(笑)パチスロでは結構常識化しつつある用語です。まぁ雑誌の影響も多いにあると思うけど。快感を得た時に分泌されるドーパミン(だったかな?)のこと。つまりボーナスを引いた時や、それに限りなく近い状況で感じられる快感。もっと平たく言えば「熱い状況」の時に感じられるモノを指す。

たとえば、私の大好きなエルビス。予告音がなるとほぼ小役。左リールから押してもいいのだが、中リールから押すと成立役が一目で分かる。中リール中段にCD(15枚役)が止まるとそれだけでボーナス確定となる(変則打ちをすると15枚役は下段でしか揃わないため)。中段にボーナス絵柄が止まったら左にチェリー。しかしチェリーがでなければボーナス確定。といろいろな楽しみ方が出来る。もちろん、左リールから押せばリーチ目が出るのでそれはそれで楽しめるのだが、脳汁が出る瞬間はやはりインパクトが大事。第1停止でボーナスが確定してしまうというあまりの熱さに脳汁がたれるのだ。

無論、ギャンブルであるということを忘れてはならない。これがゲームであればこれほど脳汁を垂らすこともないだろう。ボーナス確定=お金であるという図式が成り立っているからこそ熱い瞬間があり、脳汁がたれるわけである。

昔の機種(1.5号機〜)にはこれが数多く存在した。ニューペガサスやアラジンなどの単チェリーや、アラジン2のスベリなど・・・予告音などなくても熱い瞬間は確かに存在したのだ。

しかし今はサンダーVからの流れで、予告音全盛期。予告音がならないとボーナスの期待も半減されてしまう。これは昨今のパチンコの流れに酷似している。予告アクションが出ないと当たらない・・・今のパチンコはそんな状況だ。しかし、打ち手のニーズに応えているからそういう機種を作っていると言う事実もある。ガセリーチが多すぎるのでもっと熱いリーチを出してくれ、という要望から予告アクションが登場したわけだが、いつしかこれがメインになってしまっていたと言うわけだ。パチスロの流れもこれに準じてきてしまっている。

各メーカもどうやって打ち手に脳汁を出させるか(ドキドキする機種を作れるか=すぐに飽きられない)には頭を悩ませているところだろう。今更予告音のない機種を作ってももう売れることはないだろう。それはここ1〜2年の流れを見ていれば一目瞭然だ。

何が言いたいのかって?

つまり、最近の機種は脳汁をたれる瞬間が少なすぎるということ。否、少なすぎるんじゃなくて多すぎてどれに対して脳汁をたらせばいいのかわからなくなってしまっていること。つまり演出ばかり多くてどれがホントに熱いのかさっぱり分からない。楽しく打てればいいやというのもあるが、ほどほどが一番なのである。

たまに何も言わずに出てくるリーチ目。これもたまらなくオツなモノなのだ。山佐のシーマスターやハイパーラッシュ。このあたりは絶妙な振り分けで演出される(予告音で気付くか、リーチ目で気付くか)。こういった機種はやはり打ち手にも評価されるものだ。各メーカの奮闘を求む。

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白雪☆みっちゃん