サブ基板の功罪(獣王の是非)

4号機時代に入り、K察からの規制が強くなる一方、各メーカは規制の中でなんとかしてオリジナリティあふれる機種を作ろうと努力してきた。たとえばバンバン(大都技研)のシフト持ち越し(リプレイフラグ持ち越し)やCTやAT、ARなどのオマケ機能・・・

しかしサブ基板の登場で一変した。裏モノ爆裂連チャン機のような出方をする機種を作ることに成功したのだ。規定では基板は1枚と決められているわけではないので、出玉管理をサブ基板にやらせれば、どんな出玉でも可能となるわけである。

サミーの獣王。

サバンナチャンスと名づけられたそれは一撃1000〜5000枚もの出玉を短時間 に吐き出す驚異的なボーナスだ。正確にはボーナスとは違う。メイン基板内で設定されたボーナスではないからだ。BIG でもREGでも集中でもない。それがサブ基板内に位置づけられたサバンナチャンス(以下SC)なのである。集中にも似てい るが、集中は規定上BIGフラグを引くか、パンクフラグを引くと集中は終わってしまう。が、SCは違う。SCはパンクフラ グもなければBIGを引いても終わることはない。決められた回数(SC当選時に決定される。プレイヤーはどれだけ続くのか は分からない)をこなすまで延々と出続けるのだ。メイン基板内ではこんな芸当は出来ない(規定にひっかかるため)。し かもメイン基板で成立している15枚役をナビしているだけなので、規定上からいってもボーナスではない。ATの延長にあ たるので問題はないわけだ。

大きいSCを引けば一撃数千枚。それが重なれば一万枚も夢ではないこのマシン。果たしてこれでいいのだろうか?

実のところ私もこの獣王は好きだ。BIG終了後のハズレ時なんかは脳汁垂れ流してるし(SC抽選はハズレフラグを引いた時にのみ行われる)。

しかし、この機種のおかげでどのメーカの機種もギャンブル性の高い機種ばかりが氾濫しつつある気がする。そのあたりが問題ではなかろうか。

確かにタイムクロスはいつ打ってもおもしろい。液晶と出目の絡みは最高だ。だが、なぜか物足りなさを感じてしまう・・・獣王の爆発力を見て、体験してしまうとその辺の爆発力では物足りなくなってしまうのだ。

獣王中毒。まさにこの言葉がぴったり当てはまる。世のスロッターはひたすらSCを求めてゾウやライオンとたわむれる。

ゲーム性が練り込まれているだけに文句のつけようがないというのも正直なところだが、これ以上ギャンブル性の濃い台を出されると打ち手が辛くなってしまう。そのうちスロットを離れていく可能性も非常に高いと思う。

とはいえ、裏モノが一般ウケ(というか打ち手のニーズとして求められている)ことを考えるとやはりサブ基板も打ち手のニーズに合ったものなんだろうなぁ・・・そうやって私も動物園(獣王の意)に通いつめているわけで(笑)

何が言いたいのかさっぱり分からなくなってしまった(汗)

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白雪☆みっちゃん