ついに登場。「TO HEART」(LEAF)です。

 ジャンル
   ヴィジュアルノベル

 対応ハード一覧
   WIN95(18禁)
   PS(発売予定)
   
 おすすめ度
   音楽          4
   ストーリー    5
   操作性        4
   熱中性        4
   総合          5


 昔のアドベンチャーゲームは文字だけのそっけないものだったのを覚えている人は
 この中には少ないと思います。むかしは「絵」すらなかった時代があったのです。

 ☆アドベンチャーゲームの流れはこんな感じ☆

 テキストアドベンチャー  →  絵入りテキスト  →  コマンド選択式

 しかしチュンソフトという会社がやってくれました。コマンド選択方式の
 アドベンチャーに新しい要素を取り入れたのです。

 テキストアドベンチャー  →  絵入りテキスト  −→  コマンド選択式
                                              ↓
                                         サウンドノベル

 間にデジタルコミックというジャンルも存在するのですが、今回は割愛します。
 サウンドノベルというのは小説のように文字だけが画面に流れて、プレイヤーは
 それを読むだけ。途中数回の選択によってストーリーが分岐していく。
 といった形になるでしょうか。

 で、サウンドノベル第1弾として発売されたのが「弟切草(おとぎりそう)」
 (チュンソフト)です。文字だけではなく画像や効果音をふんだんに使って
 プレイヤーをあたかもその場に居合わせるような雰囲気を作り出す事に成功
 しました。いまだに、高価買い取りが行われている(?)ようです。

 だれでも簡単にとっつけるゲーム性は子供から大人まで楽しめる作りと
 いえましょう。

 さて、その試み18禁の世界でも通用するのか?
 LEAFというソフトハウスがそれを証明したのが「痕(きずあと)」という作品です。

 ホラーチックなストーリーと感動のシナリオ。そしておまけのHシーン(^^;
 なぜか見事に融合してユーザーを獲得する事が出来ました。

 ただし「痕」はLEAFヴィジュアルノベル第2弾です。第1弾は「雫」という作品。
 やってないので分かりませんが、LEAFの原点がそこにある・・・ようです(^^;

 そして、第3弾として登場したのが「TO HEART」なのです。
 平凡な高校生の主人公が1年生の春休み〜ゴールデンウィークまでの数ヶ月間で
 体験する熱いひととき。笑いあり、悲しみあり。とにかくいろいろな要素が
 込められている作品です。キャラクターは全部で8人(+α)。いろいろな
 個性はときメモを彷彿させます。

 ゲームは1日単位で進みます。プレイヤーは学校が終わった後の行動を選択
 します。ある時は2階をうろついてみたり、ある時はそのまま帰ってみたり。
 そうしていろいろな出会いを経験していきます。当然お目当ての娘が毎日同じ
 場所にいるとは限りません。その辺は「ヤリこみ」が重要になってきますが。

 TO HEARTは痕以上に爆発的なヒットになりました。どうしてか?
 簡単に言えばユーザはホラーより学園ものを求めていた、ということ
 でしょうね(^^;雰囲気が明るい方が心臓に負担が掛からないし(笑)

 さて、サウンドノベルの致命的な欠点として「複数プレイしていると飽きる」
 というのがあります。このあたりは「次の選択肢まで」という選択があるので
 読みたくない文章(一度読んだ文章)はさっくりと飛ばせるのがいいですね。

 昔は「前の選択肢に戻る」というのもあった気がしたのですが・・・なくな
 ってしまったようです(^^;さすがに・・・これはね(^^;;;

 人気が下火になってくるや否やLEAFは次の作品「WHITE ALBUM」を発売します。
 これも一種の戦略なのかもしれませんね。こちらはアドベンチャー形式なの
 ですがゲーム性はTO HEARTとほとんど変わりません。ただ、キャラクターの
 絵描きさんのタッチが変わっているので要注意といったところでしょうか。

 そして時代はPSへ。
 一時期FCGAMEXか何かでLEAF身売りなんて言うウワサもありましたが(^^;
 どうやらガセらしく。逆にPSでTO HEARTを発売する模様。オープニング
 アニメーションはあるのか。Hシーンはどうなるのか(もちろんシナリオ的
 にです(^^;)、と興味は尽きません。発売はいつなんでしょう?

 次回は「ドラゴンスレイヤー 英雄伝説」(日本ファルコム)をお送りします。

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