今回は「OUT RUN(アウトラン)」(セガ)です。

 対応ハード一覧
   AC(アーケード)
   セガマーク3
   PCエンジン
   SS(セガ・エイジズ)

 おすすめ度
   音楽          5
   ストーリー    1
   操作性        4
   熱中性        4
   総合          4

 今回はドライブゲームなんです。何故か(^^;
 しかし、思いで深いゲームですね、これは。
  3Dシューティングの名作「スペースハリアー」の系統を継いだ「体感ゲーム
 :つまるところ大型筐体でグリグリ動くゲームのこと」です。
 今日のドライブゲームの基礎を作ったといえると思います。

 ここで、ちょっと余談。
   今日のドライブゲームを作ったのがOUT RUNなら、OUT RUNの基礎になったのは
   「ポールポジション」(ナムコ)です。

 で、ドライブゲームに新しい風を吹き込んだ名作として知られるこの「OUT RUN」、
 ところで、どこが新しかったのか?
 まず、コースが多彩だったこと。いままでのドライブゲームはひたすら1つの
 コースを周回する形、あるいはどこを走っているのかまったく分からないような
 形であったのに対し、このゲームではコースという概念を取り払いレースという
 状況に集約しました。チェックポイントがコース上にあり、そこに付くと2つの
 コースを選ぶことが出来る。ゴールは1つではなく5つ。通ったコースによって、
 ゴールが変わるという。何度やっても楽しめるゲームなのです。
 しかし、ゲーム性もさる事ながらもう一つ大きい功績があります。
 『ゲームにBGM』という概念を持ちこんだのです。
 もちろん、それまでにもゲーム自体にはBGMはありましたが、あるフレーズの
 くりかえしということが多かったのですが、このゲームではBGMは終わりが
 あるのです。ちゃんとフェードアウトして終わるBGMを作ったのはこのゲームが
 初めてです。ノリノリのBGMに乗って車を駆る。そんなゲームが若者をゲーセン
 に誘いました。タイムアタックなどという楽しみ方が生じたのもこのゲームから
 かもしれませんね。「ケムリ出し」「ロケットスタート」など裏技系もドライブゲーム
 にしては珍しく発見され、息の長い人気を保ちました。

 現在、ゲーセンで見ることはありませんが、サターンでリヴァイヴァルとして
 発売される予定なので昔の余韻に浸ってみるのも一興かも?

 次回は「SILPHEED(シルフィード)」(ゲームアーツ)です

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