第3回は予定通り「Snatcher(スナッチャー)」(コナミ)です。
対応ハード一覧
PC8801 mk2以降
MSX2 2+(うろ覚え(^^;)
PCエンジンCDROM^2
PS
SS
おすすめ度
音楽 5
ストーリー 5
操作性 3
熱中性 5
総合 4
緻密な世界観と詳細な設定で人気を博した「ポリスノーツ」の前作に当たる
この作品は、コマンド選択式アドベンチャーの頂点と言っても過言では
ないのではないでしょうか。
コマンド選択式では「ポートピア殺人事件」(エニックス)や「JBハロルドシリーズ
(殺人倶楽部やブルー・シカゴ・ブルースなど)」(リバーヒルソフト)がありますが、
どうしてもただのフラグ立てに終始してしまい、いまいちストーリーを追っている
だけという感は否めませんでした。
そこで、小島監督考えました。もっとインタラクティブ性を取り入れよう、と。
そして生まれたのがこのスナッチャーです。
西暦2042年狂気の街ネオコウベシティで起こった謎のアンドロイド登場。
しかも政府要人に成りすまして人間社会に浸透していく。アンドロイドと
人間の区別は外見からはまったく区別は付かない。そのアンドロイドを見つけ
処理するJUNKER(ジャンカー)のギリアンとスナッチャー(要人に成りすまして
いるアンドロイド)との戦いを描いたゲームです。人間の猜疑心や欺瞞をテーマ
にしています。
で、どこらへんがインタラクティブなのかと言いますとですねぇ・・・
・アクションシーンがある>最近のゲームには付き物になってしまいましたが
この時代、斬新なアイデアだったのです。
・なぞ解きが豊富>ネタバレですが・・・
暗号が「HOMEを探せ」というものだったします。あるマシン(PC)を
立ち挙げた時に、パスワードが必要になりました。なにか一つのキーを
押さなくてはなりません。あなたならどうしますか?
>こたえは「HOMEキー」です。
たったこれだけなのですが、これだけでも結構感情移入は出来るのですよね。
・この時代にしては最新のアニメーション>ちょこっとしたアニメーション
なのですが・・・
たったこれだけなのですが、当時のパソコンゲームとしては異例のヒットと
なりました。同じ時期に発売した「PSY-O-BLADE(サイ・オ・ブレード)」(T&Eソフト)
の方が下馬評は高かったのですが・・・
パソコン版にも欠点がありました。それは、物語が完結していなかったこと(^^;
一応の区切りはあるのですが謎が謎のまま終わってしまったと言うことに対して
ユーザは怒りました。1年後くらいにスナッチャーの続編として「SDスナッチャー」
(コナミ)を発売しすべてのなぞを解明したのですが、MSXのみの対応だったのと、
なぜかRPGだったので、いまいちだったようです(MSXユーザではないので実は
やってない(^^;)
そんな反省を踏まえてか、PCエンジンに移植するさいにはすべての謎を
アドベンチャー方式で解明し、パソコン版でファンだった人たちはこぞってPC
エンジンに走りました(かくいう私も大学の授業をサボって買いに行ったりする)。
ストーリーを見て気づいた方もいるかもしれませんが、このゲームの元ネタは
ディックの「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」です。知らない人はとことん
知らない洋物SFですが、これは結構メジャーですよ。
なにせ、光栄から「オランダ妻は電気ウナギの夢を見るか」などというアダルト
ゲーム(光栄は昔はそんなこともしてたんですよねぇ(^^;)も出たくらいです。
もっとメジャーな言い方をすると、「ブレードランナー」と言えば映画好きの方なら
お分かりになるでしょう(^^)要はあんな感じのゲームなのです。
ハラハラドキドキの展開をお望みの方は是非プレイをお勧めしますよ(^^)
次回は何にしようかなぁ・・・コナミばっかりってのも何だしなぁ・・・
そうだ!「伝説のオウガバトル」(クエスト)にしましょう(^^)
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